医学の進歩:現代の内視鏡検査でできることを解説

内視鏡検査でどんなことができるのか知りたい

内視鏡検査では光ファイバーの先端部に超小型カメラを付け、体の内部をリアルタイムで観察できます。カメラ以外にも照明や生検鉗子こう、送気・送水管が装備されているため、検査だけでなくその場で組織を採取したり、ポリープを切除したりすることも可能になっています。このようにただ体の内部を知るだけでなく、同時に医療行為もできる内視鏡検査ですか、どのような方法があるのでしょうか。

検査の種類①:上部消化器内視鏡検査(胃内視鏡検査)

こちらは胃や食道十二指腸といった、消化器系を検査するために用います。内視鏡を挿入する方法としては2タイプあり、まず一つ目は鼻から挿入するタイプ、そしてもう一つは口から挿入するタイプです。鼻の場合は5mm、口の場合は1cmほどの太さの内視鏡を挿入しますが、その2つに大きな性能の差はありません。口から挿入するタイプの場合はウエッといった嘔吐反射があり、苦しい人が多いということから、近年では鼻を選ぶ人が増えているようです。

検査の種類②:大腸内視鏡検査

こちらでは直腸から盲腸までの大腸全体や、小腸の一部の内部を検査することができます。検査方法としては肛門から太さ11~13mmほどの内視鏡を挿入し、リアルタイムで腸内を検査していきます。ただ見るだけでなく、こちらも気になる部分の組織採取をしたり、ポリープがあった場合にはその場で切除をしたりすることができます。

内視鏡検査はさらに進化している

つい最近まで「胃カメラ」という体の内部を写真に収める検査が行われてきました。しかし、近年では内視鏡検査の登場により、ただ体の内部を知るだけでなく、同時に医療行為も行われるように進化しています。その進化は止まることがなく、検査の内容が録画できるようになったり、超音波を用いることで組織の内部をさらに詳しく観察できるようになったりと、さまざまな機能を持つ装置が登場しています。また、サプリメントのように飲み込むだけで検査ができるタイプも登場しており、今後はますます精度が高く、さらに患者の負担になりにくい検査が登場しそうです。

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