内視鏡検査は必要?内視鏡検査を受けるメリットと検査を受けるタイミング

ワンポイント
加齢や生活習慣、環境によって、どんなに健康な人でも、体に不調を感じることがあります。
自身の健康に不安を感じているという人は、一度、内視鏡検査を受けてみてください。ここでは、内視鏡検査を受けるメリットやタイミングについて、詳しくご紹介します。

内視鏡検査とは?

内視鏡検査とは、小型カメラが取り付けられた管を、口や肛門から挿入して体の内部の様子を観察する方法を指します。内部の様子は医師が目で見て判断しますが、異常がみられれば、その場で細胞を切り取って生体検査に回したり、場合によってはそのまま治療が行われたりします。
内視鏡検査は、大きな病院でも受けられますが、身近な場所にある内科クリニックでも受けられます。中には、内視鏡検査を専門とするような病院もあるので、自宅や職場の近くにないか探してみてください。

内視鏡検査を受けるメリット

内視鏡検査を受けることで、体の内部の異常をすぐに発見できるというメリットが得られます。一般的な聴診器を使った診察や血液検査、バリウム検査でも内部の異常に気づくことができますが、発見が遅れたり、時には見過ごされて発見自体が難しくなったりします。一方、内視鏡検査では、医師が直接内部の様子を観察してくれるため、どんなに小さな病変も見逃しません。内視鏡検査を受けることで、体の不調の原因は何なのか、病気が発生しているとすればどの程度進行しているのか、どのような治療が必要となるのかといった具合に、さまざまな情報を得ることができるのです。
「胃に痛みを感じる」、「胃もたれが続く」という人は、胃内視鏡検査を受けてみましょう。また、「腹痛を繰り返している」、「便秘がひどい」という人は、大腸内視鏡検査を受けてみてください。今まで受けた診察や検査ではわからなかった原因が、内視鏡検査で判明するかもしれません。

内視鏡検査を受けるタイミング

内視鏡検査を受けるタイミングとしておすすめなのは、体に不調を感じた時です。胃もたれや便秘のように軽い不調は見過ごしている人が多いですが、不調が長引く場合は、ガンのように深刻な病気が発生しているのかもしれません。「薬を飲んだら治まる」、「大した痛みではないから大丈夫」と軽視せずに、一度内視鏡検査を受けてみてください。
他にも、内視鏡検査を受けるタイミングとしては、年齢が挙げられます。年齢を重ねることで深刻な病気が発生しやすくなるため、体に異常を感じていなくとも、定期的に内視鏡検査を受けることをおすすめします。30歳を越えたら、3年に一度は胃内視鏡検査を受けましょう。40歳を越えたら、3年に一度は大腸内視鏡検査を受けておくと安心です。胃ガンや大腸ガンは、深刻な病気であるにもかかわらず、初期は自覚症状がないという特徴があります。体に不調が現れたころには、かなり進行していたといったことも珍しくないので、不調の有無に限らず、年齢を目安に内視鏡検査を受けてください。

内視鏡検査は苦しい?

一昔前の胃カメラのイメージを持っていると、内視鏡検査でも痛みや苦しさを感じるのではないかと心配になるものです。
現在行われている内視鏡検査では、カメラが小型化している上に、麻酔を用いた検査が行われます。多くの場合、麻酔を使用して眠っている内に検査が終了してしまうので、痛みや苦しさを感じることはないでしょう。
内視鏡検査は、検査を担当する医師の腕前によって、体が受ける負担は異なります。どんなに高性能なカメラを用いていても、医師の腕前が悪ければ意味がありません。クリニックを選ぶ際には、必ず内視鏡検査を得意とするクリニックを選択しましょう。患者さんへの体の負担を軽減しようと努力しているクリニックが、理想的だといえます。